母の日。ファミリービジネスとあめりかなでしこ


アメリカ大統領選もいよいよ盛り上がってきました。っていってもまだまだ先は長いですね。あめりかで暮らす前は「あめりかって個人主義で自己主張が重要、大切」と思う人が多いんだろうなぁ。って思ってきました。

でも、あめりかでの政治やビジネスを見るにつれ、「パートナーのサポートって大きいなぁ、私なんてぜんぜんまだあかんわ」と思うことしきりです。大統領選挙候補の奥さま、ダンナさまがたのパートナーへのサポートはすごいものがありますよね。お家でのおもてなしから社交の場でのネットワークまで。「大統領に立候補したいっていうのはあなたで私じゃないわよ」って言いたい人っていないんでしょうか。家族構成から、ファッション、ペットに至るまで「家族」を前面に押し出す報道攻勢もすごいし、家族一丸となって選挙に挑む姿勢って、すごいなぁ。「自己主張」と「家族尊重」っていうあめりか文化の構成が見えてとっても興味深いです。「チームワーク」なんですよね。WSJではしばらく前に、オバマ氏の奥さま、お子さん、クリントン氏の令嬢、マケイン氏の奥さまについてのプロフィールを特集記事にしてたし。私なんかは「もうちょっとそっとしてあげては」と思ったりした程です。

ところで、きょうは母の日でしたね。政治とは無関係でも、「パートナーを支えること」にかけては、お義父さんの世界各国の赴任先で「我が家」を築き、一緒に働く人たちから取引先、ご近所のみなさんまでいつも「おもてなしならこの人!」と言われるお義母さんほどの人もなかなかいないのでは...。「自宅でウン百人単位のパーティ」をあっさりこなすお義母さんにはいつまでたっても絶対およばないと思います。「あら、あなたはあなたなりにやっていけばいいのよー」と言ってくれるお義母さん。いつもありがとう。お手伝いしたいと思ってお義父さん、お義母さんのお家で脚立に乗っかって、戸棚からパーティ用のクリスタルガラスの大皿を取り出すのに失敗して、脚立から転がり落ちたついでにお義母さんのクリスタルガラスのコレクションを粉々にしたり、オードブルをひっくり返したり...。「あら、お皿は使うためにあるんですからね。無事で何より...」って言いかけて私の顔を見てちょっと絶句したお義母さん。「あのね、ほら、これで顔冷やした方がいいわよ」って氷をタオルにくるんで渡してくれたり。ケータリングの人、お手伝いの人ごめんなさい。何年たっても思いだしては顔から火の出るような思い出です。

お義母さん、できの悪い娘でごめんなさい。でも、これからもどうぞよろしくお願いします。なむ、なむ。