9月11日

Peaches_Kiss!

今日は9月11日。朝のニュースが5年前のテロのニュース、それ以来の変化を繰り返し伝えていました。5年前の朝、「テロが起こったけど無事だから心配しなくていい。もっと切実に電話したい人たちが大勢いるだろうから、こちらからかけるまで待つように。回線が混んでてつながらないし。とにかく無事だから。今は説明してる時間ない。ニュースをチェックするように。じゃあね」とアール君から電話をもらいました。確か彼はニューハンプシャーだったかボストンだったかに出張中。電話を切ってから、「無事だからって???」と頭の中がクエッションマークで一杯になってしまった私。ニュースを付けてから、しばらくあまりのことにぼんやりしてしまったのを思い出しました。飛行機の飛行が禁止されたため、結局1週間ほどかけて東海岸から車で帰ってきたアール君。まさか、「東海岸へ1週間出張」が「片道1週間」に変更になるとは。

彼の非常時に対する対応を見て、自分とのスケールの違いを実感しました。一つの出来事をどうやって受け止めるか、どう考えるかによって一つの事実が全くちがう方向に見える、というのを体験した1件でした。いろいろな文化や価値観の違いを持つ人たちが、アメリカというひとつの場所で住むために、私はなにが出来るのか、どんなふうに受け止めることができるのかと、それ以来折にふれ考えるきっかけになっています。5年前の出来事で影響を受けた全ての人たちが、あの日以来少しでも幸せに思える毎日を送られていられたらいいな。と思います。

と5年前の出来事を思い出すだけで、なんとなく、気持ちがかげる私とは対照的に、アール君は今朝、出張に出かけました。「よりによって今日、出張って」と思いつつ、口には出さなかったのです。が、朝ニュースを付けたら、すでにサンフランシスコ空港では、セキュリティチェックを受けるため、列を作っている順番待ちの人たちの様子が映っていました。「あ、他にも今日のフライトの人たちがいるんだ」と当然のことに驚いてしまった私。「前を向いて生きる」なんて、ちょっとはずかしいような言葉ですが、でも、「ふつーの人たち」の強さに励まされた朝でした。

写真はぴーちす。5年前はまだ生まれていなかったおてんばさん。写真のモデルという試練に果敢にチャレンジ! 。。。ってしてませんね^^