VentureBoard、スタートアップ企業Exitの新マーケットプレイス



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シリコンバレーを中心にアメリカ国内のスタートアップ企業を特集するブログの一つにVentureBeatがあります。昨日から、他のブログに例を見ないサービスをスタートしたのでここに簡単にメモを。新サービスの名前は「Venture Board」。ひとことで言うとすると、「スタートアップ企業のためのExitマーケットプレイス」でしょうか。従来、株式公開や大手企業による買収などでExitの話をまとめる、というのがスタートアップ企業にとっての一般的なスタイル。ただ、最近では、eBay上で自社(サービス)そのものをオークションに出す企業も出現。オンラインカレンダーのKikoはその一例でしょう。



もっともVenture Boardのページを見ると、スタートアップ企業が自社(またはサービス)を売りに出すためのマーケットプレイスに加えて、スタートアップ企業が必要とするだろうサービス(財務、法務、PR関連サービスなど)サイドからの広告も受け付けるようです。



Ebayオークションとの相違点として、まず、オークションの締め切り日までについた最高値で売買成立の必要がないこと、売り手/買い手双方のコミュニケーションが合意に至る過程で取りやすいこと、などが上げられています。それぞれにとても説得力がありますが、私が個人的に思ったのは「eBayで売りに出すっていうと、どうも切羽詰まった雰囲気がする」のでは、という点。Kikoの話を聞いた時、なんとなくさびしい気持ちになったのは確かですし。「売ります」と掲載されていることが「ビジネス閉鎖」というわけではない、ということも強調されていて、雰囲気的により明るい(?)感じです。



「会社をウェブサイトで売る」というのは、何とも斬新なアイディアのようですが、これまでに既にあってよかったようにも思えるサービス。ちなみに、広告掲載料は149ドル。すでにちらほらと両サイドからの広告が掲載されています。もし、「スタートアップ企業ショッピング」にご興味のある方はぜひ。